国際ボランティア

高校生国際協力実体験プログラム(JICA九州主催)7月26日(水)

プログラム二日目は,朝のウォーミングアップから始まります。世界の様々なあいさつが書かれたカードが配られ,実際にメンバー間でそのあいさつを言ってみて,同じあいさつのカードを持つ仲間を見つける活動です。目が覚めたところで,昨日の活動計画の作成を再開します。

昨日インプットした情報をもとに,架空の開発途上国の「バリボ村」の抱える課題やニーズを分析して実現させたい未来(ゴール)を設定し,そのためにどのような活動を行うか,それぞれグループ内で試行錯誤しながらアイデアの拡散と収束を繰り返し,一枚の模造紙にアイデアをまとめ上げます。昼食休憩中もプレゼンテーションの練習に勤しんでいました。

そして,午後からはいよいよ7つのグループそれぞれの発表が始まりました。生徒たちは海外協力隊員になりきって,村人役のJICA職員や引率教員に計画を発表しました。コロナ禍の影響もあってか,「健康」や「公衆衛生」の観点から,歯磨きの奨励や石鹸の製造方法や使用について触れるグループが多くありました。具体的には,歌やダンス,かるたや積み木を用いて子どもから親へと衛生観念を高める教育的な取り組みが印象的でした。更には,農村でとれる野菜を活用するための共同の炊事場の建設や,村の自然を生かした観光誘致計画など,各グループが限られた時間の中で創出したアイデアがたくさん出てきました。質疑応答も,村人の視点から見た質問が投げかけられ,仲間と相談をして丁寧に回答を行っていました。すべての発表が終わると村人による投票が行われ,1位から3位までが表彰されました。どの班にも本校生徒が所属しており,2日間の取り組みの成果を発揮することができました。

発表後に行われた学校ごとの振り返りの時間では,部長の井久保さんが「自分たちだけが良いと思っていることも,相手にとって本当に良いかはわからない。現地の方の考えや気持ちをしっかりと確認したうえで,現地の方々を巻き込んで取り組むことの重要さを感じた」と感想を述べました。

この2日間で体感した学びを部内や学校で共有しつつ,地域や世界の問題にアンテナを立てて日ごろの学校での授業や部活動の学びを大切にして活動に励んでいきたいと思います。

 

 

 

 

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