学校行事

第75回卒業式

令和5年3月1日(水)に本校体育館で、第75回卒業式が行われました。校門周辺にはブーゲンビリアが飾られ、卒業生の船出に華が添えられました。早朝から、テニス部やカヌー部が会場の椅子の整理や体育館周辺を清掃し、放送部や吹奏楽部がリハーサルに尽力するなど、在校生も卒業生のために準備などを頑張ってくれました。
3年ぶりに国歌や校歌の斉唱を復活させ、2年生を会場に入れる(1年生は教室でオンライン配信)など、少しずつコロナ前の状態に戻す方向で実施されました。国歌斉唱の後の卒業証書授与では、普通科269名を代表して根井心晴さん、文科情報科81名を代表して齋藤太智君が証書授与を立派に務めました。
押方校長からは、「コロナ禍で我慢や自制の中を過ごしてきた君たちは“勇気”を持って高校生活を送り、他の世代にはない大きな力を育んできました。これまでの社会は誰かが準備したキャンバスに、誰かが描いた社会を実現しようとしてきたが、しかしこれからは自ら思い描いた社会の姿を、自ら準備したキャンバスに自ら描いていく社会人が必要とされています。本校での探究的な学びを通して君たちは社会で必要な“資質”を身につけ、一歩を踏み出す“勇気”を君たちは持っているはず。あなたにしかやり遂げられないことを目指そう。」との式辞が送られました。
PTAの脇山会長からは「石垣島出身のバンドであるBEGINの“島人ぬ宝”という歌の歌詞の中に“教科書に書いてあることだけじゃわからない。大切な物がきっとここにあるはずさ。それが島人ぬ宝”というフレーズがあります。みなさんにとって“島人(しまんちゅ)”はまさしく宮崎大宮高校ではないでしょうか。高校で出会った方々に感謝し、出会いを大切にしてください。」との言葉が送られました。
在校生送辞では生徒会長の黒木敢太君が、「様々な制約の中で練習に工夫を重ねた先輩方の弦月祭での他学年を圧倒する合唱や、体育大会での気迫のこもった見事な演舞、団を超えて健闘を称え合う姿などが忘れられません。“自主自律”“質実剛健”“稚心を去れ”の校是の下、相次ぐ苦難を団結力で乗り越え、ひたむきに努力してきた先輩方なら、これから先も必ず夢を実現できると信じています。」とエールを送りました。
卒業生答辞では卒業生350名の代表である新山航平君が、「3年前の高校入試の問いの中にあった“青春は不可能性の発見である”の言葉は、まさに予言のようなものでした。コロナ禍の中で、“可能な限り、自分たちで楽しいものにしよう”と励まし合った仲間の存在は大きく、探究活動ではそうした仲間と現代社会の課題を見つけて解決策を模索し、九州代表としてSDGS甲子園で発表した時の大きな達成感は忘れられません。“不可能性の発見”とは、仲間と一緒になって可能性を見出そうとする喜びと、日常への感謝の発見であり、私はそんなある意味特別な3年間が大好きでした。在校生のみなさんも、ここで得られる素晴らしい仲間との学びを大切にしてください。」との力強い誓いがありました。
式の最後には高らかに校歌を3番まで歌い、その後は各クラスに戻り、担任・副担任と保護者との最後のLHRを過ごし、学び舎を巣立ちました。卒業生の今後の活躍を祈念します。

   

   

   

   

    

    

   

   

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