1年生10名が、滋賀県草津市にある立命館大学で行われた「立命館宇治模擬国連2022」へ参加しました。「模擬国連」とは2人1組で各国の代表になり、環境問題や人権問題など、様々な国際問題についてそれぞれの国の立場から議論をし、条約の締結を目指します。事前協議から本会議まですべて英語で進められ、かなり高いレベルの英語力が求められます。
模擬国連には独特なやり取りや表現方法があり、初日はその仕組みを理解するのにかなり苦労しているようでした。実際、1日目終了時の生徒たちの表情は暗く、疲れた様子がうかがえました。会議ではネイティブ並みの英語が飛び交い、個別の相談等も英語でなされるため、各自が思うようにできず悔しい思いをしたようでした。しかし1日目の夜のミーティングで、「どうすればよいか何となく分かりました。明日はできると思います。」と頼もしい言葉を言う生徒もいて、生徒たちの適応能力の高さと、意識の高さに驚かされました。
2日目は、本校の生徒たちはしっかりと英語で代表スピーチを行い、時に挙手をし、英語で質問をして切り込んでいく姿が見られました。その様子は素晴らしいという言葉以外見当たらないものでした。会議終了後には、感謝の気持ちを自ら前に立って述べる生徒もいて、驚かされることばかりでした。
短い期間ではありましたが、英語力は当然ながら、コミュニケーション能力や集団行動など、あらゆる面において大きく成長できたように思えます。そして上手くできなかったという「悔しい気持ち」がまた、これから英語コミュニケーション力を伸ばしていく原動力となり、本校をリードしていく存在になるのではないかと思います。